この度引越しに伴い、実家で「引越し先で光回線使えるならこのクソデカサーバーとUPS持っていけ」と言われたのでサーバー機は高校同期に譲渡し(ついでにLinux沼に沈めて)、新しく作ることにしました。
念願のRyzenを使い、更にベアボーンキットを使って小型化しつつ、NVMeなSSD2つ使ってRAID1で組みました。
実家はBBIQだったのでIPv4環境だったわけですが、こちらではフレッツ光パワーでIPv6環境が手に入りました。
さてIPv6な環境が手に入った瞬間、「IPv4なんて知らねーウォォォォ」とIPv6以外でアクセスできないサーバを構築しそうになったわけですが、残念ながらそういうわけには行かないわけです。
別にIPv6でもPPPoEで通信すればグローバルなIPv6/IPv4アドレスが降ってくるわけですが、新しい物好きでネットは速いほうがいいのでIPoEで通信したくてIPv4 over IPv6してほしいわけです。この方式だとIPv6は半固定なグローバルIPアドレスが降ってくるのですが、IPv4の方はIPアドレスが共有されてしまい、ウェルノウンポートが使えなくなります。
CDNや中間サーバを挟んでポートフォワーディングしてやる方法も考えたのですが、スイッチングハブを間に挟みルータの外にサーバーを出してやることで解決しました。
この構成にするとサーバーでPPPoEを張らなければならず、rp-pppoeを導入しました。
pppoe-setupコマンドを叩いてIDとパスワードを入力し、ファイアーウォールはNONEを選択します。(後でfirewalldで設定します)
設定が終わると、/etc/sysconfig/network/ifcfg-ppp0
ができているはずなのでこれにLINUX_PLUGIN=/usr/lib64/pppd/2.4.7/rp-pppoe.so
を追記します。
設定が終わった後にsudo systemctl start pppoe
とでもしてあげれば接続が開始されppp0ができています。ファイアーウォールで適宜ポート開放して動くことが確認できたらenableで起動時に自動接続するようにします。
NginxやDovecotでppp0をlistenするようにしてDDNSにはIPv6アドレスとPPPで得られたIPv4アドレスを通知するようにします。
さて、このように設定してついでにマストドンのサーバも移行し「夜も遅いし、サーバー移動も終わったし、寝るかぁ」と最後にRyzenパワーを見ようとhtopを開いていくつかのページを閲覧したところ…
これを見て眠れるわけがない、顔面真っ青案件が広がってました。
最初はマストドンのSidekiqあたりが再試行で暴走しているのかと思って確認画面を見たが特に暴走している様子もなく、nginxが常に上に張り付きだし、そうこうしてたらswapperが出てきて忙しく動き出したので慌ててNginxを止めることになりました…。
NAXSIとマストドンの組み合わせが怪しいと考え、拡張機能をすべて切り離し、再現する条件を探していって結局、NAXSIではなくBrotliプラグインとproxy_passの組み合わせで再現することが判明しました。BrotliをOFFにして無事平穏を取り戻しました…
原因解明と行きたいですが、疲れたのでそれはまたの機会にします。
というわけでRyzen3 PROなCPUを搭載した新サーバーとIPv6環境でもアクセスできる新環境になりました。