TELECUBE/EXPRESS WORK/STATION BOOTHを使った

忙しくしていたらあっという間に4月らしく、学会発表やら就活やらが無事終了してた。
大学生・大学院生の夏休みは2ヶ月近くあって遊び放題などと一昔前まで言われていたらしい。今思い返すと大学一年のときはそこそこのんびりしてたと思うが、その後は新型コロナウイルスで家に閉じこもってゴニョゴニョしてたし、ACPIの悪口を言っていたら職を頂いてワチャワチャしていた。それ以来大学の長期休みは講義がないのでその分何かに追われる時間が増えるだけになった。趣味として睡眠と資産運用を嗜むようになり、寝る前にお布団で資産評価額が変動しているのを見てニコニコしながら眠りにつくのが最近の日課である。金がかかるのかかからないのかわからない趣味である。

さて、最近の駅にボックス型の個室が置いてある。テレワークで普及したらしく、いつでもどこでも働ける素晴らしいボックスである。ある方曰く「日本の社畜精神を表した激ヤバボックス」らしい。
私はLTE対応ノートPCを持ち歩いているため、新幹線の中でもメールは返信するし、比叡山の山頂でも事務手続きするし、南小谷駅の乗り換え待ちで突然要求されたレポートも書き上げる人間である。と言ってもこれらは椅子があればどうとでもなるので個室の必要はない。個室が必要なのは会議の時くらいだろうか。だから、普段はお世話にならないが、この度JR西日本の「+PLACE」と提携している「TELECUBE」、JR東海の「EXPRESS WORK」、及びJR東日本の「STATION BOOTH」を使用する機会があったので記録として残しておく。

なお、本記事の内容はあくまで一例であり他の環境や時期によって設備は異なる可能性があるため、利用する際は最新の情報を参考にしていただきたい。

TELECUBE

3月の最終週という年度も末の末の時に、個室を利用する機会があった。就活である。
就活では関わらせていただいたほとんどの方は大変親切で、私の進路についてしっかりと聞いてくださり、親身に話してくださったので大変感謝している。申し訳なく内々定を辞退した会社もあるがとても良い会社なので今後も御縁があることを祈っている。
しかし、面談日程は調整に困った。とある企業の最終面談は現地であり、大阪に向かう必要があったのだが、別のもう一社のオンライン面接がその日にしか選択肢がなかった。「次の選択肢から都合のつく日程を選んでください」という文言で一つしかなかった。大阪の現地面接の1時間後である。年度末だから忙しいのはお互い様だろうから非難するつもりはないが、とにかく困った。

ホテルのデイユースやネットカフェなどを検討したが、空きがなかったり駅から遠かったりした。そこで話題のなんたらボックスを使うことに決めた。

現地での面接が終わって急いで駅に向かったが次の列車がなかなか来ない。列車を待っている間に大阪駅・新大阪駅のなんたらボックスの空きを確認した所、これが意外に空いていない。列車に乗ってからも空きを調べて回った所、JR西日本の運営するTELECUBEが一席空いているのを発見した。

大急ぎで京都線の中で予約処理を行い新大阪駅について目的のボックスを探した。
予約したのは「TELECUBE JR西日本 新大阪駅在来線改札内 (個室ブース)」の一つであり、改札内にあった。急いでいたので写真を取り忘れたがリンクを辿ると公式サイトから見られるだろう。

中の様子は以下の動画のような感じである。(退出前に撮影した。)

遮音性にはまあまあ優れており、直接個室に向かって話しかけられなければ何を言っているかは聞こえない。このままで行けそうだ。面接開始まであと10分だし、Wi-Fiに接続して準備をすれば始まるだろう。
そう思ってPCでWi-Fiに繋ぎTeamsへの接続を試みるが繋がらない。スマホでも繋ぐが携帯回線に切り替わったりWi-Fiになったりで安定しない。恐る恐る回線速度を測ってみたら以下の通りである。

あと5分で面談が始まると言う時にこれを見せられて冷静でいられるだろうか。確かにWebサイトにはLTE回線を使用しているとあった。しかしこれでは3G回線ではないか。少なくともテレワークではまともに使えたものではない。Softbank回線は持ったことがないが、これが速度制限無しでの新大阪駅の実効値なら改善されない限り回線契約はしないな…と思った。

スマホでテザリングをしようにもOCNのNTT DOCOMO回線も先程から怪しい。恐らく出て2Mbpsくらいであろう。耐えられない事は無いが何らかの制限はかかるだろう。

しかし、このノートパソコンにはIIJmioのA回線(KDDI Au回線)のSIMカードが刺さっている。
なんでか知らないが、MousePro-L140PUはNTT DOCOMOの回線を使おうとすると、HSDPA?(UMTS表記)しか繋がらず、安定もしないため、単なる思いつきでKDDI Au回線ならどうだろうかとIIJmioを契約したところ、バッチリLTEを掴んだためそのまま運用していた。

藁にもすがる思いでIIJmio回線を有効化し、Teamsに接続し面談は始まった。
結果として以下のように安定した通信品質を担保してくれた。最大で10Mbpsほどのスループットが必要となった場面があったが問題なく動作してくれた。面談は1時間でその間に画面共有も行ったが特に問題なかった。通信量は1.5GBで6GBの枠を持っていたため速度制限にも引っかかることもなく無事終了した。

これのおかげで就職活動は成功したのだから、もうIIJとKDDI様様である。Auは英雄である(激寒駄洒落)。LTEモジュール付きのノートパソコンを持っていたことにこれほど感謝したこともないだろう。スマホのテザリングでも行けたかもしれないが、安定性の点において少し不安があった。
なんだか、TELECUBEの感想じゃなくてKDDI回線の感想になってしまったが、要するにビデオ会議には到底向かないネットワーク設備であった。その他の防音設備等は問題なかったので自前で回線を持ち込めば十分使えると思う。

EXPRESS WORK

さて、その3日後にまた新大阪に行く予定があった。
前回のTELECUBEであまりにもWi-Fi環境が悪かったので他の会社だったらどうなのかと気になり、メールを返信するために今度はJR東海の提供するEXPRESS WORKに20分だけ滞在した。開発自体はTELECUBEがしたようだ。

中の作りの撮影は忘れたが、椅子が前回使用したものよりも質素で座りにくかった以外は特に問題なかった。気になっていたのはやはりWi-Fiの通信速度である。

こちらはKDDI Au回線であった。文句なしのハイスピードである。あの時、ここが使えれば面接も余裕だったろうに…。やはり時代はAuなのだろうか。
今後もし新大阪駅でビデオ会議をする際にはEXPRESS WORKを使おうと思う。

STATION BOOTH

時は過ぎて、いつの間にか7月になっていた。
所用で病院に行ったのだが、すごく待たされた上に検査にも時間がとてもかかった。
それで時間が押してしまい、ミーティングという程でもないがTeamsにつなぐ必要があったのでJR八王子駅のSTATION BOTHに入ってみた。ちょうどこの前届いたJR東日本の株主優待で60分無料券があったのでそれを使用した。中は以下のようになっていた。

遮音性は良くて外の音はほとんど聞こえなかった。
やはり気になるのは通信環境である。

やっぱりSoftBankだった。それもオンライン会議に使えたものじゃなかった。
しかも隣に人が入ってしばらくすると繋がらなくなった。

仕方なく内蔵eSIMで通信しようとした(今回はLenovoのYoga C630にNTT DOCOMOのデータeSIMを刺している)が、このボックスは結構建物の奥の方にあるので電波の入りが悪く4Mbpsほどしか出なかった。Au回線も同じであった。インターネットはほぼできないと思ってよいだろう。

まとめ

まとめると、遮音性や環境は全てのボックスで問題ないが、Wi-Fiには期待しないほうがいいと思う。(EXPRESS WORKのAu回線は信頼できそう。)
自前で回線を用意するにも、建物の奥の方にある場合は電波の入りが悪い場合があるのでビデオ会議は避けたほうが良さそうだ。
せっかく駅にあるのだから、光回線等を用意してくれたら重宝すると思うのにもったいないなと思う次第であった。

投稿者: PG_MANA

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