クロスウェーブ府中の個室の様子

セキュリティキャンプ2019参加記(チューター)

ドッタンバッタン大騒ぎして結局今までろくにまとめられなかったセキュリティキャンプの参加記。
感想も交えて詳しく書けたらいいなと思っています。

セキュリティキャンプ2017参加記

こんなことを書いて早2年、セキュリティキャンプにチューターとして参加ささせていただくことができました。というわけで前回と同じようにまとめたいと思います。
セキュリティキャンプの様子を知りたい方は、セキュリティキャンプ2017参加記も参考にされると良いと思います。
注意
この記事では大量のツイート埋め込みを行っていますので、ロースペックPCなどで重くなることがございます。ご了承ください。

0日目

前回と違って東京からの出発ですので、当日朝の出発でしたが、キャリーケースを保持していなかったため荷物を小分けの袋に入れて持っていきました。めっちゃ重かった…

前回とは違って知っている人多く、様々な会話ができました。そのおかげで多くの情報も得ました。セキュリティキャンプは多くの人と交流してこそのイベントですので参加されるときは是非積極的に話してみてください。

クロスウェーブ府中

2年前と変わらずきれいなところでした。
2年前は実家から来たので、「狭い部屋だけどこんなもんか〜」と思ってましたが、狭い部屋で共同生活をしている今は「部屋が..でかい!!トイレも風呂も個室だァァァうまい飯もついてくる!!」とテンションマックスでした。物も見ようですね。

個室
電気ポット
ユニットバス

0日目から会場設営(ほとんどIPAの方がされていた)や参加者向けノベリティ詰め、VMのセットアップなどをしました。ノベリティは年々豪華になっているようで去年参加されたチューターの方も「今年はスゲェな…」と言ってました。
そうこうしているうちに夜になりまして、夕食の時間です。

夕食
ハヤシライス

0日目はさらっと流れていき、あっという間に終わってしまいました。

1日目

緊張気味の前泊組の方に話しかけて多くの人と交流するようにアドバイスして(参加者のときに後悔したことなので)、会場の準備に移りました。
その後、IPAの方のヒアリング調査を受けた後、時間が余ったのでMethylenixのコードを修正しながら待っていると参加者の方が到着し始めて、流れで昼食になりました。

その後は開会式や特別講義がありずっと後ろで聞いてました。
2年前は実感がなかった言葉も今振り返るとうなずけることもありました。

そんなこんなで夕食へ

夜ごはん
サラダが余ってなかった…

しかもなんと懇親会というスイーツパーティーが夕食後にあり、講師の方や参加者の方とお話できました。2年前に会われた方が覚えてくださっていてもう感動..

その後グループワークがあり、今回のテーマは「キャンプ終了後にグループで何をするか」ということで、同じ目標を持つ人が集まってグループを作り、キャンプ後にすることを決めていました。自分もキャンプ参加後のことを話しましたが、役に立ったのでしょうか…
グループワーク後はLT大会があり、チューターは発表必須ですので「RustでOS自作入門」というテーマで話してきました。

1:42あたりにモザイク処理されて写ってる…

2日目

朝ごはんのあとは、早速講義が開始されます。しかしその前に機材室から講義室へディスプレイなどを運搬して開封し配置しました。
自分は集中開発講義の担当だったので、軽い挨拶を済ませたら皆さん一斉に開発に取り組まれていてそれを助ける役目でした。参加者だった頃とは違い、自分の開発には集中せず周りを気にして適宜フォローするのは中々難しいものです…人のソースコードをその場で把握して現状を理解するだけでも時間がかかりますし、参加者の方もプロですのでヘルプを求められるときは難解なバグが多く手こずりました。時間をかけても解決しない場合は講師の方にパスしましたが、「私にもっと技術があれば…」という力不足を感じるばかりでした。
2年前とは違いツイート数も激減していて後で見返していてびっくりです…
参加者のみなさんがバグも取れて順調に開発されてるのを見て、少しRISC-Vボード(HiFive1)を借りて遊ぶなど少し余裕があったのも事実ですが…
そんなこんなで昼食・夕食が過ぎてあっという間に就寝へ…

「こんなことをしているうちにも疲労は蓄積してるんだよ、さっさと寝とけ」と後から思うPG_MANAであった…

3日目

またまた講義は始まる。
参加者の方から次々に生み出された難解なバグの原因を考えたり、ページングの概念を(自分の理解が正しいかどうか不安に思いながら)説明したりと、ハラハラドキドキしながらやっていました。この頃から疲れていたのかツイートをめっきりしなくなって、夜ごはんの飯テロを忘れるくらいでした…疲れはツイート数に出るんだなぁ

夜ごはんの後はグループワークや企業説明会がありました。ゲヒルンさんの企業説明はとても良くて感動した記憶がおぼろげながらあります…そして…

4日目

気がついたら布団の上に半分布団を被って寝ていた。時刻はすでに講義時間を回っていた…
おまけに前日夜の記憶がない。風呂には入ったらしいのとgitコミットが1件あったが講義時間中に書き上げたもののコミットで、ツイートもしてないし何も残ってない。
顔面蒼白になりながら講義室に向かうと、どうやら講師の方の一人も寝坊した模様、しかし看護士の方が起こしに来てくださったそうです。自分はというと「別のところで仕事していると思った」と皆さんに口を揃えておっしゃっていて「まさか寝坊しているとは…」と言われて、皆さんの信頼を裏切ったことに深く自責しました…
寝坊した講師の方が「転生した」と言っていたのでそれに乗っかりましたが、そうして誤魔化さないと頭を抱えこんでしまいそうで半分笑い話に脳をごまかしています…

失敗を挽回しようとバグ取りで頭を回して-mno-red-zoneをつけていないことによるバグを特定できたときは涙が出そうでした。(ちなみにこのときのデバッグは前日までに講師の先生がやっていたデバッグ手法を利用してobjdumpで変数の位置の特定やスタックの変化を追ったり、割り込みハンドラの書き換えなどを考えて脳をフル回転させてました。)

午後からは成果発表会で、皆さん「もっと進捗出したかった…」とおっしゃっていました。でも2年前のことを振り返ると、自分もページングのストレートマッピングと割り込み実装しかできませんでしたし、そもそも一人でコードを書いているとでかい勘違いもあって(自分はページングで勘違いしてました…)それにセキュリティキャンプで気づいたり他の人の刺激を受けられたりできたのは大きな進捗ではないかなぁと思っています。
そんなことを言いつつ、トイレに行ったら仕事を忘れてしまうなど目に見えて疲労が溜まっていたPG_MANAなのでした…

みなさんが、発表資料を作っている間にHiFiveに関する資料を作成しSiFive HiFive 1 Rev Bで遊んだとしてブログに置きました。
成果発表会では皆さん3日間の講義で得たものを発表なさっていて、3日間を振り返りながら聞かせてもらいました。

夕食は焼肉でした。一緒についていたサラダも一緒に焼いてウマウマ言ってました。

焼肉夜ごはん

その後、B1階に洗濯に行きました(前回は実家からなので5日分あったのですが、現在は服をすべて持ってきても5日分もなかったので)。洗濯したら服がきれいになるっていいですね(なお普段の洗濯機は…)

洗濯機
洗濯は一回300円、乾燥は30分100円

その後はプレゼント大会とグループワークがありました。最後に教室開放があり、別のトラックに見学に行くこともできましたが、開発コースの方は黙々と開発されてました。

そんなこんだで、間にディスプレイの運搬や会場設営などの仕事をしながら就寝時間になりました。朝のやらかしから恐怖で眠れず1時間半ほど布団の中で起きたままでした。

5日目

恐怖で目が覚めたのは朝五時で踏ん張って朝ごはんの時間まで起きてました。

グループワークでスライドを完成させて皆さんが新たな目標に向かって進んでるのがセキュリティキャンプが新たな一歩の始まりということを象徴してて良いなと思いました。
そのあと集合写真撮影となりました。そういや2年前は中央で、すしざんまいしたなぁ…(参考:https://news.mynavi.jp/itsearch/assets_c/2017/09/0908IPA01_001-13908.html)

その後は修了式があり各トラックの方が面白い成果発表を行っていました。間に昼食を挟んで講師の方の話などがあり、修了証書を受け取って終わりでした。

帰ってる途中で荷物の重たさに何回も休憩して、部屋についたらぶっ倒れて数時間動けませんでした。湿布も4枚使いました…情けない…

まとめ

  • カーテンを開けて寝ると日の出とともに目が覚める
  • チュータは参加者と同じ感覚でやってはいけない、参加者のときの数十倍は疲れる
  • 人権飯はうまい
  • やはりもっと成長しなければ…というお気持ちになった

参加者や講師の皆さん、サポートするどころかご迷惑をおかけしてしまうこともありましたが、何かお役に立てたのであれば幸いです。
この記事を見て参加してみたいと思われた方は是非来年応募してみてください。
5日間、楽しい時間をありがとうございました。